工場の換気の必要性、目的、方法

 
工場の換気を怠ると重大な事故に発展する危険も

工場で換気をしっかりと行わないことで引き起こされるデメリットは、単に環境の悪化だけではありません。そこで働く作業員の健康被害はもちろん、優秀な人材の確保にも大きな影響を及ぼします。そこで今回は、工場で換気を行う目的、行わないことのデメリットから、効果的な換気の方法についてまでをご紹介します。


工場で換気を行うこと、そして行わないことのデメリット

工場で換気を行う目的は、大きく2つあります。1つは冒頭でも言及したように作業員の健康被害を防ぐため。そしてもう1つは、作業員の身体から発生する二酸化炭素や体臭といったものを、換気をすることで排出、希釈するためです。 換気を行わないことのデメリットは、二酸化炭素や体臭が排出されず、工場内の環境が悪くなること。そしてその影響による作業員に一酸化炭素中毒、酸素欠乏症などの健康被害を引き起こすことです。ほかにも熱中症、じん肺、シンナーなどの有機溶剤、特定化学物質による中毒、シックハウス症候群などの要因にもなります。 さらに人手不足が常態化している工場勤務において、職場環境が劣悪となれば、より採用が難しくなります。仮に入社したとしても短期間で退職するなど、採用、教育コストが膨大になるといったデメリットも考えられるでしょう。


工場の換気は法律で定められている

実は工場での換気は、その回数まで建築基準法で定められています。建築基準法というと、建物用途や建ぺい率、容積率、建物の高さなどを規制するための法律だと思われているかたは多いかもしれません。しかし実際にはそうした規制はすべて、国民の生命や健康、財産の保護を図ることが目的なのです。そういった意味で、そこで働く作業員の健康を保護するため、建築基準法は工場の換気回数を定めています。 換気回数を決める方法は、「その場所で一人が活動するのに必要なスペース」、「人の呼吸量」で計算します。これを「必要換気量」といい、必要換気量を工場の広さで割ることで、必要な換気回数が算出されます。


工場での換気方法

一口に工場の換気といってもその方法は1つではありません。ここでは主な換気方法をいくつかご紹介します。 ▶局所換気:工場での換気の基本は、有害物質汚染を工場内に拡散させないことです。そこでその有害汚染物質の発生源に直接、排気口を設置できる場合に有効な換気方法がこの局所換気です。有害汚染物質の発生源に排気口で吸引することで除去します。 ▶プッシュプル換気:発生源に直接、排気口を設置できず、吸込み気流だけでは有害汚染物質を吸引できない場合の換気方法です。吹き出し気流の力を借りることで、有害汚染物質の拡散を防ぎます。 ▶置換換気:すでに有害汚染物質が工場の広い範囲に拡散してしまった場合の換気方法です。工場内に一方向の流れをつくり出し、汚染された空気を清浄な空気で押し出して排気することで、工場内の空気を入れ替える(置換)方法です。 ▶希釈換気:置換換気のように清浄な空気で汚染された空気を押し出すのではなく、清浄な空気を工場全体に流すことで、汚染濃度を人体に安全なれレベルまで下げる方法です。


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